歯周病治療
「歯みがきをしたら歯ぐきから血が出てきた・・」
「何だか口臭が強くなった気がする・・」
こうした症状に心当たりがあれば、もしかしたら歯周病かもしれません。
歯周病は、歯ぐきおよび歯を支えている骨が細菌に侵される慢性の細菌感染症です。主にプラーク(歯垢)が歯の表面に蓄積することで発生し、歯を支える組織で炎症が起こります。放置していると歯がぐらぐらして抜けてしまいます。
成人の歯の喪失原因の50%以上が歯周病です。初期には歯茎が赤く腫れたり出血するなどの症状が出ますが、ほとんどの患者さんは自覚症状がなく気づかないことが多いのです。
勤続10年以上のベテラン衛生士が複数在籍
歯科衛生士とは、歯科医師の右腕として治療をサポートすると同時に、虫歯や歯周病の予防処置などを行うことで患者さまのお口の健康を守る「予防のプロ」ともいえる存在です。
歯科衛生士の採用は現在、非常に難しい状況にあるといわれており、常勤の歯科衛生士がいないという医院も珍しくありません。
当院では、勤続10年以上のベテラン衛生士が複数在籍。
患者さまと密にコミュニケーションをとりながら、お口の健康を保っていただけるようサポートしています。
歯周病メカニズム
1,磨き残した食べカスなどがプラークとなり、歯茎に炎症を起こします。 |
2,歯と歯茎の間のプラークが固い歯石に変化。「歯周ポケット」を作り、細菌の繁殖を促します。 |
3,細菌が歯を支える歯槽骨を溶かし始め、歯がぐらぐらし、最後は抜け落ちてしまいます。 |
当院での歯周病治療
ブラッシング指導
ブラッシング指導とは、歯磨きのやり方の指導のことです。
歯磨きのやり方なんて、教えてもらわなくても解ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、ご自身ではちゃんと磨いているつもりでも、プラークを落としきれていないケースがとても多いでのす。
また、歯並びや歯の状態は年齢を重ねると共に変化してきますので、その時その時のご自身のお口の状態にあったブラッシング方法をマスターする必要があります。
当院では、患者さまのお口の中の状態や、磨き方の癖なども考慮しながら、丁寧に指導させていただいております。
スケーリング&ルートプレーニング
スケーリングとは、歯に付着しているプラークやこびりついた歯石を、スケーラーという専用の器具で除去することです。
プラークをそのままにしておくと、固い歯石に変化します。一度歯石になってしまうと歯ブラシで取り除くことはできません。この歯石こそが歯周ポケットを作り、細菌の繁殖を促す悪玉なのです。
また、スケーリングの後はルートプレーニングを行い、歯の根の表面をツルツルになるように磨いていきます。こうすることで、歯の表面にプラークが付きにくくなります。
軽度~中等度の歯周病であれば、ご家庭でのブラッシングと歯科医院でのスケーリング&ルートプレーニングをしっかりと行うことにより、ほとんどの症状は改善が可能です。
当院では国家資格を有する歯科衛生士が、徹底的にお口のクリーニングをして歯石を取り除いていきます。
歯周外科治療(フラップ手術)
歯周病が進行し歯周ポケットが深くなってしまうと、スケーリングやルートプレーニングでは歯周ポケットの奥深くまで入り込んでしまった汚れや歯石を除去することが非常に困難になります。
そのような場合には、歯ぐきの側面から歯ぐきを切り開き、歯根近くにある汚れを直視下で除去するためのフラップ手術が有効になります。
スケーリングやルートプレーニングの場合とことなり、直接目で汚れを確認しながら除去していくことができるため、歯石や細菌を徹底亭に取り除くことができるのがメリットですが、その反面、外科手術を伴う処置のため、患者さまのご負担は大きくなってしまう傾向にあります。
また、症状によっては適用できないケースもありますので、担当の歯科医師とよく相談されることをおススメします。
歯周病の予防
いつまでも、ご自分の歯で健やかに楽しく過ごすためには、毎日のブラッシングでしっかりとプラークを取り除くことがとても重要です。しかしながら、どんなに上手に磨いていても、少なからず磨き残しは出てきます。
当院ではそうしてできたバイオフィルム(歯の表面にできた強力に付着した細菌のかたまり)を、専用の器具とフッ素入りのペーストを用いて、歯の表面や歯と歯茎の境目などにいる悪い細菌を徹底的に取り除きます。
症状にあわせて、数ヶ月から半年間隔での定期的なクリーニングを推奨しております。